公園で木が倒れ中学生が重傷を負った事故。生徒側の陳情について議会は審査を打ち切りです。

 おととし3月、神戸市垂水区の公園で遊んでいた当時中学1年の男子生徒が高さ約5mの木の下敷きになり、腰の骨を折るなどしました。生徒には今も後遺症があるということです。

 木は内部が腐食していましたが、神戸市は倒れる以前は目視で点検するのみで、腐食などは調べていませんでした。

 (生徒の父親)「倒木した木は神戸市が調べた結果、木の70%が腐食との報告を受けました」

 生徒の父親は9月、神戸市議会で「専門業者による定期点検を行い、点検結果を具体的に公開すること」などを求める陳情を行っていました。

 これに対して9月30日、市議会は「市は市内全ての公園の点検を行い、危険な木を伐採している。結果についても公開する方針で、陳情の趣旨は概ね反映されている」などとして、審査を打ち切ることを決めました。

 事故をめぐっては神戸市と生徒側は、市が「市7割、生徒3割」とした事故の過失割合について協議を続けています。