特別養護老人ホームでの入浴介助で利用者を死亡させたとして、介護福祉士の男が逮捕されました。
傷害致死の疑いで逮捕されたのは、大阪市福島区の介護福祉士・三宅悠太容疑者(38)です。
警察によりますと、三宅容疑者は今年6月、東成区の特別養護老人ホームで、70代の入所者の男性の入浴介助の際、男性を熱湯を張った浴槽につけて全身やけどを負わせ死亡させた疑いがもたれています。
男性には半身まひがあり、入浴介助にあたっては、専用の椅子にベルトで身体を固定し、椅子ごと浴槽のなかに入る「リフト浴」と呼ばれる方法を取る必要があったということです。また、当時は三宅容疑者一人で入浴介助を行っていたということです。
男性が入浴介助を受けて火傷を負ったのは6月2日。病院に搬送されましたが、約3週間後の25日に死亡が確認されました。司法解剖の結果、全身の約77%にやけどを負っていて、死因は熱傷による敗血症だったということです。また、男性は数分間にわたり50度以上の熱湯に入れられていたとみられています。
三宅容疑者は現場の施設に常駐する職員ではなく、空き時間に仕事をしたい人と人手不足の施設を仲介する「ワークシェアサービス」と呼ばれる形態で勤務しに来ていました。
警察によりますと、調べに対し三宅容疑者は「ケガを負わせてやろうといった気持ちはありませんでした」と容疑を否認しています。
また、逮捕前の調べでは「湯温の操作を適当にしてしまい最初から高温の湯をはってしまった。ストッパーを解除して高温の湯を張った」などと話していて、被害者が別の部屋に移動した後で温度のダイヤルを適温に戻し、証拠隠滅をはかった趣旨の供述をしているということです。
【速報】70代の入所者を50℃以上の“熱湯風呂”につけ死亡させたか 「ワークシェアサービス」で入浴介助した介護福祉士の男(38)を傷害致死の疑いで逮捕「ケガをさせてやろうといった気持ちはありませんでした」と容疑を否認 大阪府警
