天然のアユを増やし、自然豊かなふるさとの川を守ろうと、金沢市の犀川でアユの卵をつけた巣箱の設置作業が行われました。

金沢漁業協同組合は、市からの委託を受け毎年、アユの卵をつけた巣箱を川底に取り付けていて、今年で25年目を迎えます。
30日は石川県産のオスとメスのアユそれぞれ30匹が用意され、組合員らがおよそ80万個の受精卵を巣箱に付着させ川に沈めました。

金沢漁業協同組合・八田伸一組合長「毎年こういう事業をやっているおかげで、天然遡上がすごく増えている。天然遡上と放流の魚を皆さんにたくさん釣ってほしいと思う」

アユの卵は3週間ほどでふ化し、河口付近で冬を越します。
川に遡上してくるのは2026年4月下旬ごろを見込んでいますが、温暖化の影響で近年は早まる傾向があるということです。