ふるさと納税の指定を取り消された佐賀県みやき町が29日、会見を開きました。

岡町長は、「しっかり反省し再発防止に努める」と謝罪しました。

みやき町 岡毅 町長
「この原因は私たち行政にあります。しっかり私たち行政として反省をし、再発防止に努めさせていただきます」

ふるさと納税に関する経費の総額は寄付額の50%以下とするルールがありますが、みやき町は、おととし10月から1年間で59.79%と基準を超えましました。

このため、9月30日から2年間、ふるさと納税の対象から除外されることになります。

岡町長は経費が5割を超えた理由について、制度改正前の駆け込み寄付による経費の増加や手数料の高いポータルサイトへの依存が原因だったと説明しました。

みやき町 岡毅 町長
「きのうまでの間に20億を超える寄付をいただいております」
「今年度についてはそこまで支障がないのかなと思っておりますが、来年度しっかり乗り切ることが重要かと思っております」

みやき町には昨年度、50億4244万8900円が寄付されました。
このうちポータルサイト側に「手数料」として支払われたのは、5億880万127円。

町によると、手数料の平均は9%~10%で、高いところは12%だということです。

ポータルサイト側への手数料などすべての経費を除くと、昨年度町に残ったのは25億3431万1537円でした。

町は29日午後、返礼品を扱う事業者への説明会を開催。
「適正な運用体制を構築して1日でも早く再指定を目指す」としています。