水害に強いまちづくりについて話し合う、金沢市の「治水対策推進協議会」の会合が29日に開かれ、専門家や地域の代表など10人が委員として参加しました。

協議会では、大雨のたびに道路が冠水している金沢市近岡町の緑地に、大規模な雨水ポンプ場を整備することなど、重点対策が事務局から報告されました。

8月7日の線状降水帯による大雨では、市内で600棟以上の建物に被害が確認されていて、委員からは次の大雨に備えるための床上・床下浸水への対策や、市民への迅速な情報提供を求める声が寄せられました。

金沢市河川水防課 土田昌伯 課長「今回の水害でも、土のうがあって助かったという声を聞いているので土のうの充実や、大雨の状況をいかに早く市民に知らせて逃げられる体制を取れるか、そういうことについて今後しっかりと検証したうえで発信していきたい」

協議会は、1時間に55ミリの非常に激しい雨に対応できる街づくりを目指して、毎年この時期に会合を開いていますが、近年それ以上の大雨が相次いでいるため、委員からは前提を見直すべきとの意見も出されていました。