柔軟な働き方の実現に向けて、大分県庁では29日からフレックス制度が試行されました。理由を問わず利用でき、ワークライフバランスの実現が期待されています。
(井口キャスター)「午前7時半です。職員の始業時間は条例で8時半からと定められていますが、この時間に仕事をしている人がいます」

大分県庁では、総労働時間を維持すれば、自由に勤務時間を設定できるフレックス制度が試行され、希望する職員がそれぞれの事情に応じて働く時間を選んでいます。
(県健康政策・感染症対策課の職員)「週に4日1時間長く勤務をして、週に1日4時間短く勤務をする形にしています。1日短い勤務を使って休んだり、自分の趣味の時間に充てたりしたいと思っています」
制度は県民サービスに影響のない範囲で、県教育委員会を含めたおよそ4300人の全職員が対象となります。理由を申請する必要はなく、育児や介護に限定していた従来の制度より、柔軟に利用できるメリットがあります。

(県教委教育改革企画課の職員)「早く帰って家事をして、子どもの送迎ができる日と、仕事に集中する日とメリハリをつけた働き方にしています。1週間、1か月の中で変更できるのがすごく自由だと思います」
29日までに174人の職員が制度の利用を申請。県は半年の試行で課題を検証した上で本格導入を目指します。

(県人事課 吉賀智彦さん)「原則全職員理由を問わず、柔軟に勤務時間を変えて働けるようになるということで、それぞれの事情に応じて柔軟にそして充実感をもって働ける環境にすることで、職場の魅力を高めていきたい」
一方、大分市は10月の1か月間、市内の渋滞緩和を目的に1時間の早出と遅出の時差通勤を試行します。自家用車や単車通勤の職員374人が対象で交通量の分散効果を検証する方針です。