長崎県の佐世保を母港とする海上自衛隊の護衛艦あきづきに所属する自衛官が、去年、帰省先の沖縄県で酒を飲んで車を運転し相手に大けがをさせる事故を起こしたとして、懲戒免職処分を受けました。

懲戒免職処分を受けたのは護衛艦あきづきに所属する26歳の3等海曹です。

海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、3等海曹は去年10月27日、帰省先の沖縄県那覇市で、未明から朝にかけてバーや居酒屋でハイボール7杯とカクテル4杯を飲んだあと、正午ごろに帰宅するためマイカーを運転。

その道中の交差点で原付バイクと衝突する事故を起こし、相手に左足の骨を折るなど全治およそ6週間の大けがをさせたということです。

3等海曹は「当初はタクシーで帰る予定だったが、飲酒していたことを深く考えることもなくマイカーを運転し帰宅しようとしてしまった」と話しているということです。

護衛艦あきづき艦長の遠山貴一朗二等海佐は「隊員がこのような規律違反を起こしたことについて誠に申し訳なく思っております」「隊員の規律維持に努めるとともに隊員に対する教育を更に徹底して同種事案の再発防止に努めて参ります」とコメントしています。

海上自衛隊ではこのほか、去年7月に長崎県佐世保市内で酒気帯び運転をして物損事故を起こした対馬防備隊壱岐警備所所属の30代の海曹が停職4か月。

2021年から23年にかけて自宅で配偶者に暴行を加えケガをさせた護衛艦あきづき所属の24歳の海士長が停職2か月の懲戒処分を受けています。