■第73回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会(27日、山口・維新みらいふスタジアム)
全日本実業団陸上の男子100m決勝が行われ、東京2025世界陸上代表の小池祐貴(30、住友電工)が10秒16(+0.7)をマークし、4年ぶり2度目の優勝を果たした。
小池は午前中に行われた予選で10秒22(+0.8)をマークし、組1着で決勝に進んだ。約2時間45分後に迎えた決勝。スタート直後は横一線、中盤を過ぎて小池が加速し抜け出し、1着でフィニッシュした。
「集中力というか、そこらへんで苦戦したんですけど、最後は意地で『もう勝ったろう』と思って勝ちに行きました」と、レースを振り返った小池。「会場まで御足労頂いて、ホントにありがたいです。陸上競技を楽しんで帰ってもらえたらうれしいので、皆さんが笑顔になれるように、このあとサインや写真とか欲しい人いたら声かけてください」と観客へメッセージを送った。
小池は、東京世界陸上の男子4×100mリレーで予選、決勝ともに1走を務め、チームの6位入賞に貢献する走りを見せた。レース後、「すごい歓声で、夢見心地というかすごく良いテンションで走らせてもらいました。本当にこんな歓声を受けながらの舞台は一生に一度だなと思いながら走りました」と、地元開催の世界陸上に感激した様子だった。