工事費の高騰でJR博多駅のランドマーク計画が白紙です。

線路上空に複合ビルを建設する「博多駅空中都市プロジェクト」について、JR九州は計画の中止を決めたと発表しました。

JR九州 古宮洋二 社長
「残念です、一番の博多駅エリアの目玉のプロジェクトと思っていたので断念せざるをえないのは非常に残念。」

JR九州が2019年からすすめてきた「博多駅空中都市プロジェクト」。

JR博多駅の線路上空スペースに地下1階・地上12階建ての複合ビルを建設する大型プロジェクトで2028年末の完成を目指していました。

今年度から本格的に着工する予定でしたが建設費の概算が当初のおよそ2倍に膨らむうえ、今後も工事費の上昇が見込まれることから中止を決断しました。

複合ビルの総事業費は435億円でしたが、すでにビルの柱を建てるための線路切り替え工事などで60億円を支出しています。

古宮社長は、「博多駅の開発のマイナスにならないように周辺の開発を今後も進めていきたい」としています。