海上自衛隊佐世保教育隊に所属する40代の2等海曹が、教官だった3年前に学生隊員へパワハラ行為をしたとして、25日付で停職2カ月の懲戒処分を受けました。

海上自衛隊佐世保地方総監部によりますと、2等海曹は2022年7月15日、隊内で学生隊員の髪の毛をつかみ、お尻を蹴ったうえで「おい、さぼってんじゃねー」「楽しんでるんじゃねー」「いつ自衛隊をやめるんだ」などの暴言を浴びせたということです。
さらに同じ年の7月21日には、別の学生隊員の胸ぐらをつかんで押し倒してまたがり、立ち上がろうとした学生隊員に対し「勝手に立ち上がってんじゃねー」などと威圧したということです。
自衛隊は教育隊終業時のアンケートで事案を把握し、調査の結果、この2等海曹を停職2カ月の懲戒処分としました。
処分までに3年間を要したことについては「関係者らの移動が重なり、調査にやや時間を要した」などとしています。
処分を受けた2等海曹は事案発覚後は教官の職にはついていないということで、「不適切な行動について深く反省し、今後は自衛官として自覚ある行動をとることを誓います」とコメントしているということです。