京都市で問題となっている宴会場と化した『鴨川のゴミ問題』。夜の河川敷で酒やお菓子を楽しんだ後、そのゴミを持ち帰らずそのまま周辺に捨てる人たちが後を絶ちません。そんな中でついにその鴨川に“最終兵器”が設置されました。
早朝の鴨川…周辺を見ると『ゴミ、ゴミ、ゴミの嵐』

京都市中心部を流れる鴨川。河川敷は市民の憩いの場にもなっていますが、憤マン取材班が11月28日の朝に行ってみると…。
(記者リポート)
「現在、朝7時すぎです。一見きれいにも見えるのですが、こちらはハイボールでしょうか、飲み捨てられた缶が捨てられています。そして川の中にはビールの缶が捨てられています」
飲み捨てられた酒の缶に、カップ麺や菓子袋などが無残にも捨てられていました。ゴミ、ゴミ、ゴミの嵐。いったい何が起きているのでしょうか。
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(鴨川を美しくする会 杉江貞昭事務局長)
「ここがちょうどいいゴミ捨て場になってしまうんや。いつも。それこそ午前2時半や3時ごろから掃除してるわけやねんけどな」
鴨川の保全活動を50年近く続ける杉江貞昭さん(78)。深夜に河川敷に酒や食べ物を持ち込んではそのまま捨てて帰る不届き者に悩まされているといいます。
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こちらは午前2時半の様子。あちこちに散らかったゴミは、杉江さんら地元ボランティアが一度回収しましたが、その約5時間後には再びこの惨状に…。
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緊急事態宣言下の去年6月、飲食店が人数制限や時短営業をする中、夜の鴨川の河川敷はまるで“宴会場”と化し、グループで楽しむ人たちで溢れかえっていました。
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(記者リポート 去年6月)
「何か白いものを…、ゴミ袋を今投げ捨てました」
次々にゴミを投げ捨て、河川敷も川も汚していました。
最近は時短要請などの緩和でこれでもゴミの量は減ってきているということですが、杉江さんは「今後、外国人観光客の増加などでまたゴミが増えるのではないか」と懸念しています。
(鴨川を美しくする会 杉江貞昭事務局長)
「W杯のサポーターが最後にみんなで掃除して帰るでしょ。『みんなあれを1回見たらどうや』と思うねん。そこで目いっぱい日本人が褒められています。けど、かたやこんな状態でほんまに情けないなと思いますよ」














