おととし、兵庫県姫路市のスイミングスクールでインストラクターの男が女児らを盗撮した事件について、「スクール側の事件後の検証が不十分」だとして、被害者の両親が9月25日、調停を申し立てることが分かりました。

 「JSS姫路スイミングスクール」の元インストラクター・吉井一磨受刑者(51)はおととし、生徒だった女児11人の水着をずらし、下腹部を撮影した罪などで実刑判決を受けました。吉井受刑者は裁判などで「十数年前から盗撮を始め、動画はSNS上で第三者と共有していた」と供述していました。

 スクール側は事件後に社内調査を行い、再発防止策を決めたとしましたが、被害者の両親が調査報告書の開示を求めたところ、報告書が作成されていなかったことが分かったということです。

 両親は「報告書もない社内調査では事件が検証されたといえない」として、スクール側に「第三者による十分な検証」などを求め、大阪簡易裁判所に25日、調停を申し立てる方針です。

 (母親)「私しか守ってあげられないのに…」
 (父親)「お金なんて全然1円もいらなくて、ただきちんと対応してほしいという思いだけです」

 MBSの取材に対しスクール側は「弁護士を通じて対応する」などとコメントしています。