近代俳句を確立した正岡子規の功績を称え毎年開催されている全国俳句大会の表彰式が23日、松山市内で行われ、寄せられた8300あまりの句から入賞作品が表彰されました。

 今年で60回目を迎えた全国俳句大会には、47の都道府県と韓国の1843人から8314句が寄せられ、特選と入選あわせて225句が表彰されました。

 表彰式では5人の選者がそれぞれ決めた特選5句が読み上げられた後、受賞者たちに賞状が手渡されました。

 このうち、俳句雑誌「ホトトギス」主宰の稲畑廣太郎さんは、福岡県の上月ひろしさんの「新入生待つ八人の球児かな」など5句を特選に選びました。部員が8人しかおらず存続が危ぶまれている野球部を詠んだこの句について、稲畑さんは「もうすぐ新入生が入ってくるので何とか勧誘しようという気持ちが新鮮に伝わってくる」と講評しています。

 入賞した225句は松山市の子規記念博物館で1年間展示されます。