■中国ではデモの取り締まりを強化「本当にそろそろ我慢の限界」
中国では、抗議活動の封じ込めが始まっています。
市民
「どういうこと、何が見たいの」

上海では、警察官が通行人のスマホの中身を確認しているような様子が、SNSに投稿されています。
記者
「学生たちを乗せたバスが清華大学を出ます」

11月30日朝、北京市の名門・清華大学から出発したバス。学生を実家に帰すために用意されたものです。そのきっかけとみられるのが…

清華大学での抗議活動
「逮捕を恐れて声を上げないのなら、人々は私たちに失望すると思う」
11月27日、大学内で起きた学生たちによる抗議活動。清華大学ではコロナ対策で大学寮で暮らす学生と外部との接触を断つ封鎖措置がとられていて、今回の動きは、学生たちの不満を解消すると共に、抗議デモの再発防止が狙いとみられます。

記者
「大学で起きた件ですが」
学生
「(首を振って答えず)」
記者
「答えづらいですか?」
学生
「そうです、すみません」
一方、習近平指導部は、デモに対する取り締まりを強化する方針です。

中国共産党中央政法委員会トップ陳文清氏
「敵対勢力の妨害活動を断固として取り締まるべきだ」
広州市では11月30日夜、防護服を着た警察官と住民が衝突。ロックダウンによる住民の不満が爆発しました。
広州市は物流拠点ということもあり、その影響は日本にも及んでいます。

横浜にあるアパレルブランド。広州市にある工場がストップしているといいます。
ACDCRAG土居麟馬代表
「普段なら月に4、5回入荷があるんですけど、この1か月間まるまる入荷がストップしちゃっている。完全に中国のロックダウンで商品が出荷できないためですね」
新作も入荷せず、売れ筋商品の在庫は、ほぼなくなりました。

ACDCRAG土居麟馬代表
「いま困っていることは、売り上げを作ることができない」
現地スタッフに広州の状況を聞くと…
広州市の現地スタッフ
「いまはほとんど、この1か月は仕事はできませんね。(コロナの)検査は毎日やらないといけません。1日やらないと、その次の日すぐに防疫の人がめっちゃ電話をかけてきます」
広州市では11月30日、ロックダウンは解除されたそうですが、中国の厳しい規制について現地スタッフは…

広州市の現地スタッフ
「こんなことやって封鎖してみんな働きにいけない。本当に早く終わってほしい。何か言いたい、自由もない。そして行動の自由もない。本当にそろそろみんなも我慢の限界」














