■「人殺しとしか言いようがない」
髙石洋子さん。22年前、当時16歳の息子・拓那さんを飲酒ひき逃げ事件で亡くしました。
以来、学校や企業で命の大切さや車を運転する際の自覚について講演をしています。

髙石洋子さん
「飲酒運転ってなくせると私は思っている。お酒を飲んだら車両を運転しなきゃいいだけのことを、それをできないでいる大人の人たちに気づきを与えるのは、周りにいる人たちの力もすごく必要だと思っている」
事故の犠牲になった田中さんの両親が、今思うことは…。
田中友規さんの母
「ただ一つ。人殺しとしか言いようがない」
田中友規さんの父
「事故を引き起こした方は処分保留ですから、普通の方々と一緒、時間止まっていないんですよ向こうは。こっちは止まっているんです」

田中友規さんの母
「うちの子はできなかったこと全て奪っておいて、いま彼は本人だとバレなければ楽しく過ごせる。すぐ社会に出てくるような世の中は納得いかない」
今回の飲酒運転事故で田中さんを死亡させた男性会社員は現在、処分保留で釈放されています。
これは、拘置期間をフルに使って捜査しても起訴できる証拠が得られなかったことを意味していて、今後の捜査の厳しさを表しています。
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