北海道東部の雌阿寒岳(標高1499m)について、札幌管区気象台は今回観測された火山灰の噴出が「噴火である」と位置づけました。

 雌阿寒岳は火口付近の地震活動が増えていることなどから16日、噴火警戒レベルが「2」に引き上げられました。

 気象台は22日、火山灰の堆積エリアが火口から300mまで及んでいることを確認したとして「ごく小規模な噴火である」と発表しました。

噴火は2008年11月以来です。

 札幌管区気象台 永澤幸火山調査官
「白い線の中にあるのが今回降った火山灰」

気象台は現在も火山性地震の回数がやや増え続けていることなどから、警戒レベルの引き下げには時間がかかるとしています。

 釧路市は6合目、足寄町は7合目より上の入山を規制しています。