農家の高齢化や後継者不足により、使われなくなった田んぼや畑を「遊休農地」と呼びます。
増加する「遊休農地」を有効活用しようと、福岡市が新たな取り組みを始めました。

22日午前、福岡市西区の畑では、市内の不動産会社の社員など約30人が集まり、JAの職員の指導のもとキャベツの苗を植えました。

この畑は、農作物を栽培していなかった「遊休農地」です。
福岡市は、農家の高齢化などで増えている「遊休農地」を有効活用しようと、企業の社員研修や福利厚生などのプログラムに農業体験を取り入れる実証実験を始めました。

福岡市農業政策課 永田智裕 課長
「これまで農業に関わりがなかった企業さんが農業について興味関心を持っていただいて、農業・農地を守っていこうという機運が高まって様々な活用が図られればと思っています」
参加者
「日頃の農家さんの大変さがよくわかりました」「天気のいい日に農作業をするのは普段経験しないことなので、すごくリフレッシュになりました」
この日植えた約3000株のキャベツは、2026年1月下旬に収穫する予定です。