2023年、福岡県篠栗町の峠道で制御困難なスピードで車を横転させ、同乗していた少女2人を死傷させた男の裁判員裁判で、福岡地裁は22日、男に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。

判決によりますと、飯塚市の無職・池田力被告(22)は、2023年、福岡県篠栗町の峠道で時速約45キロで軽乗用車を運転し、カーブを曲がりきれずに横転。

助手席に乗っていた高校生の坪倉庵李さん(当時16)を死亡させ、後部座席の少女(当時16)にもけがをさせました。

これまでの裁判では、同乗者が窓枠に腰をかけて体を乗り出す「箱乗り」をしていたことが横転の原因であるかが争点となっていました。

22日、福岡地裁の鈴嶋晋一裁判長は、「箱乗りをしたことが横転に大きな影響を与えたわけではなく、速度超過や急な運転操作が横転を引き起こした」と指摘。

そのうえで「被害結果は重大」だとして池田被告に懲役3年6か月の実刑判決を言い渡しました。