運転停止が続く静岡県御前崎市の浜岡原子力発電所の安全対策を知ってもらおうと、地域住民を対象にした見学ツアーが行われました。
この見学ツアーは、浜岡原発で進む安全対策の理解を深めてもらおうと、中部電力が地元の御前崎市をはじめ、周辺の10の市や町の住民を対象に2012年から行っています。
参加者は、実物大の原子炉の模型を使って原子力発電の仕組みを学んだほか、海抜22メートルの防波壁を見学しました。
<中部電力の担当者>
「(防波壁の)かさ上げ部分を撤去して、撤去した上に10メートルのたて壁を追設します」
防波壁は、再稼働に向けて安全対策を強化するため、28メートルにかさ上げすることが決まっています。
<掛川市から参加した人>
「頭の中だけで考えているだけじゃなくて、実際の現場を見ると安全性について、より知識が深まった感じはある」
参加者はこのほか、緊急時に備えた訓練を行う施設なども見学しました。