■MLB ドジャース6ー3ジャイアンツ(日本時間20日、ドジャー・スタジアム)
ドジャースの大谷翔平(31)が、本拠地でのジャイアンツ戦に“1番・DH”で出場。4打数1安打3打点。1対2と1点リードされた5回に52号の逆転スリーランを放った。本拠地ラスト登板になったC.カーショー(37)は5回途中2失点とドジャー・スタジアムはスタンディングオベーションで大歓声に包まれた。
6試合連続安打と好調の大谷、ジャイアンツの先発は5日前の15日にも対戦した2021年サイヤング賞投手の左腕・R.レイ(33)、通算成績は17打数4安打9三振と苦手な相手、15日は3打数無安打2三振だった。
ドジャースは今季限りで引退を表明したC.カーショー(37)が先発、前日会見を行い、大谷を始めチームメイトも見守っていた。「彼らの目を見るのがつらい。本当にありがとう」と感謝を語った。ドジャース一筋18年、引退を発表し、慣れ親しんだ本拠地のレギュラーシーズンラストのマウンドに立ったカーショー。ただ1人でグラウンドに立ち、ドジャースナインはベンチ前で投球練習に拍手を送った。スタジアムも大歓声に包まれ、スタンドで観戦しているエレン夫人は涙を流した。
1回、カーショーと最後の対戦となるジャイアンツナインは、1番・E.ラモス(26)がスライダーを逃さずにレフトスタンドへ18号先頭打者ホームラン。全力でカーショーのラスト登板に向かっていった。
その後、1死一、二塁のピンチを迎えたが5番・W.フローレス(34)をカーショーの代名詞、カーブで空振り三振を奪うと、大歓声が起こった。
1点を追うドジャースは1回、大谷の第1打席、2球連続ストレートでカウント0-2と追い込まれると、3球目も内角高めのストレート、大谷は力でねじ伏せられてセンターフライに倒れた。
2回にもピンチを迎えたカーショーだったが、無失点に抑えると、ベンチに戻るとバッテリーを組んでいるD.ラッシング(24)を隣に座らせて会話、最後まで若手を教育していた。すると、6番・M.ロハス(36)がレフトスタンドへ7号同点ソロ、打撃陣をまとめるベテランが投手陣のベテランを救った。
しかし、3回、カーショーは1死二塁のピンチを招くと、5番・フローレスにセンター前へ弾き返されて勝ち越し点を奪われた。その裏、大谷の第2打席、1球目もストレート勝負、そして、カウント1-0から大谷はストレートを捉えてセンターへ、捉えたが当たりが良すぎてセンターライナーに倒れた。
そして5回、先頭打者の3番・R.デバース(28)を見逃し三振に取ったところで、カーショーは降板、本拠地はスタンディングオベーションの大歓声、ドジャースないんはマウンドで1人1人カーショーとハグ、カーショーは手を振ってベンチに戻ると、山本由伸(27)、大谷も笑顔ではハグをしていた。
その裏、2死一、二塁で大谷の第3打席、カーショー降板後に迎えたチャンス、集中して打席に入ると、この打席もストレート勝負、ここまで8球ストレート。レイは1球目も変化球を投げなかった。そして、カウント2-2からストレートを逆方向へ、カーショーを救う2試合ぶりの52号ホームラン、ベンチではカーショーと熱いハグ。大谷の一撃の余韻の中、2番・M.ベッツ(32)も左中間へ20号ソロ、大谷・ベッツの2者連続弾で完全にドジャースに勢いがついた。
ドジャースはカーショーの本拠地ラスト登板で逆転勝ち、この日、ダイヤモンドバックスが敗れたために13年連続でポストシーズン進出が決定。そして、2位のパドレスが借金39のホワイトソックスに負けたため、優勝マジックは4とカウントダウンに入った。