事件の前日は雨 自転車を勤務先に置いて帰った啓子さんは事件当日の朝、徒歩で通勤

福島敏廣さん
「事件発生日の前日に雨が降ったため、啓子は自転車を勤務地に置いて帰宅。その夜に自宅に電話があった際にも、母親は『心配だからタクシーで仕事に行ってね』と言っていましたが、我が子は自分が決めたことは譲らない性格です。『大丈夫』とだけ言って、夢に向かって、そして節約のため、翌朝冬の寒空のもと、啓子は1人で徒歩にて空港に向かい、そして事件に巻き込まれてしまいました」
「キャビンアテンダントを目指し、全日空、ANAの地上勤務員として必死に、そしてひたむきに生きていた娘でした」
「その夢も、希望も、情熱も、まだまだたくさんあった将来の時間も、たった1人の男の欲望と凶行により、いとも簡単に奪われてしまったのです」
「あの日の前日に雨が降らなければ・・・あの時、あの場所にパトカーが通ってくれていたならば・・・と、心底、タイミング、偶然などを悔やむばかりです」