内装も本物のデニム生地を使用

車両内装では、地元生産のデニム生地を使用した座席ヘッドカバーとカーテンを設置。本物のデニム質感を体感できる工夫がなされています。ヘッドカバーの片隅には備中圏域にある市町のキャラクターがプリントされています。

また車内には、児島ジーンズストリートや井原デニムストア、備中エリアのデニムの歴史を紹介するスペースが運転席の背面の壁に設けられるほか、備中エリアの観光地等のPRが車両ドア内側に、井原デニムヒストリー紹介コーナーがトイレ横壁面に設置される予定です。

デニム製品のように進化する列車

井原鉄道は、実際のデニム製品が長く愛用されることで風合いの変化を楽しめるように、この「デニムトレイン」も運行しながら次々と内装をバージョンアップしていく計画を立てています。

次年度以降は座席のモケットをデニム素材を使用したものに張り替える予定であり、乗車するたびに新たな発見があるコンテンツを目指すとしています。

また、デニムトレインを活用した観光ツアー、特に体験型ツアーに重点を置いたルート開発も積極的に行うといいます。

10月からの運行開始に向けて準備進む

井原鉄道によると、10月中旬に鉄道車両ラッピング施工工事を行い、10月下旬から運行を開始する予定で、これにより、多くの人々に鉄道とデニムをテーマとした新しい旅を楽しんでもらいたいと考えています。

備中エリアはデニム産業が盛んな地域として知られており、「デニムトレイン」の運行を通じて、地域産業の魅力をより広く発信していくことが期待されています。