玄関先に荷物を届ける「置き配」。その置き配をめぐり、新たな議論が巻き起こっています。

配達員がオートロック解除で賛否

深刻なドライバー不足や、再配達による負担の増加が課題になっていることを受け、国土交通省が推し進めるのが玄関先に荷物を届ける「置き配」です。

さらなる配送の効率化を図るため、「支援する」と明らかにしたのが配達員がオートロックを一時的に解錠できるシステムです。

高柳光希キャスター
「宅配される荷物に添付されているバーコードをセンサーにかざすと、扉が開いて中に入ることが出来ます」

美和ロック サービスビジネス開発部 宮本敦 取締役
「結構な大型物件でも採用されていたりしますし、物件ごとのお問い合わせですとか、間違いなく増えております」

今後、ワンタイムパスワードを使ったオートロックの解錠など、企業ごとに異なる仕組みや、配送データの共通化などを国が支援したいとしています。

ただ、街ではこんな声も…

30代
「反対ですね」

――反対の理由は?
「怖い。オートロックの意味があまりなくなる」

10代
「お仕事で入るのは分かってるんですけど、でも知らない人だから、ちょっと怖いかなというのがあります」

50代
「配達してる方も何回も来てもらうのも悪いので。信用して賛成みたいな」

井上貴博キャスター:
セキュリティが心配になるというところはありますし、それ以前に宅配ボックスを普及させるための費用負担や補助金などもやって頂きたいと思います。

出水麻衣キャスター:
再配達で何度も来てもらうのも申し訳ない気持ちはわかりますが、最近、共連れのニュースを見たばかりなので、心理的に抵抗があるのはしょうがないと思いますが、きちんと議論をしないといけないですよね。

井上キャスター:
再配達料の値上げなどさまざまな議論がありますが、一般社団法人軽貨物ロジスティクス協会の瀬戸口敦理事長によると、「高層階への配達は負担が大きすぎる」とのこと。置き配で現場の負担も増えるのではという声が出ているので、様々な方策が今後検討されます。