「いらっしゃいませ。何かご用件をお申し付け下さい。」コンビニ大手のローソンが近未来型店舗「グリーンローソン」を11月28日にオープン。店内には複数のモニターが設置され、「アバター」店員が接客する新しいサービスが導入されています。アバターを操作するのは「人」。ハンディキャップや場所、時間にとらわれない働き方とは一体どのようなものなのでしょうか。

■“アバター店員”が接客 コンビニの新しい働き方

国山ハセンキャスター
「こちらのローソン、正面にモ
ニターがあります。中にはキャラクターがいますけど…おはようございます!」
アバター あおいさん
「いらっしゃいませ、おはようございます」
国山ハセンキャスター
「今、私のこと見えているんですかね。」
アバター あおいさん
「はい、見えています」

画面に映し出されたアニメキャラクターのようなバーチャル店員。実は、別の場所で人が操作しているのです。
この仕組みを導入したのが、11月28日に東京都内にオープンしたコンビニ大手・ローソンの近未来型店舗「グリーンローソン」

食品ロス削減など、サステナブルな取り組みを集約させた店舗の中で、アバター店員が、オススメの商品を説明したり、来店客の対応にあたったりするのです。

ローソン 竹増貞信 社長
「働きたくてもハンディキャップがあったり、いろいろな事情を抱え、働けない人がたくさんいる。でもアバターを使えば、ローソンにわざわざ来なくても一緒になって働ける。そういうローソンをつくっていきたい」

“ハンディキャップや場所を気にしない働き方”とは、どういうものなのでしょうか。

「時間がない子育て中という方もご応募いただいたりとか」

10月、アバターを操作するオペレーターについてのミーティングが行われました。オペレーターは、9月から一般募集。様々な地域から老若男女問わず400人近い人たちが応募し、書類選考や面接を経て30人程度を採用します。

今回のプロジェクトには、ロボット研究の第一人者、大阪大学大学院の石黒浩教授が設立したベンチャー企業「AVITA(アビータ)」が参加しています。

自身のアンドロイド「ジェミノイド」を開発したことで知られる石黒教授が描く、近い将来の働き方とは・・・

大阪大学大学院 石黒浩 教授
「アバターがあれば、障がい者の人も高齢者の人も子育て主婦の人もいつでもどこでも働けるし、移動時間がなくなるからいろいろなところで副業ができるとか、時差を利用して、例えばブラジルの昼間に日本の夜に働くとかができる。まずはCGアバターで働くという世界をつくる」