■東京2025世界陸上競技選手権大会 女子35㎞競歩(13日、国立競技場ほか)
東京2025世界陸上競技選手権大会1日目、女子35㎞競歩が行われて、梅野倖子(22、LOCOK)が2時間56分28の15位、矢来舞香(26、千葉興業銀行)は3時間01分27秒の20位、世界陸上7大会目となった渕瀬真寿美(38、建装工業)は3時間03分29秒で21位だった。優勝は2時間39分01でM.ペレス(29、スペイン)が2大会連続の優勝を果たした。
東京での世界陸上最初の競技となった男女35㎞競歩、コースは国立競技場のトラックを約3周半してから競技場を出て、聖徳記念絵画館の近くから銀杏並木を巡る1周2㎞の周回コースを16周した後に、競技場に戻る。
猛暑によるアスリートの健康と安全への影響を考慮し、30分スタートが早くなった女子35㎞競歩、気温26度、湿度97%と蒸し暑い中でのレースとなった。46人が国立競技場をスタート、日本の3選手はしっかりと先頭集団に付いていった。
周回コースに出ると飛び出したのが、前回のブダペスト女子20㎞金メダリストのM.ペレス(29、スペイン)。3㎞付近では日本勢トップのブダペスト女子20㎞に次いで2度目の出場となった梅野、トレスとは23秒差の22位。
5㎞付近で2022年の世界陸上オレゴンで20㎞、35㎞の二冠に輝いたK.ガルシアレオン(31、ペルー)などがトップに追いついた。10㎞付近でトップ集団は5人、ペレス、ガルシアレオンに加えて、東京五輪女子20㎞の金メダリストのA.パルミサノ(34、イタリア)と実力者が先頭を引っ張る形となった。日本勢の先頭は梅野、トップとは約1分30秒差となった。
13㎞付近で梅野は落ちてきた選手をしっかりと捉えて、19位と順位をあげていった。20㎞付近でも梅野はペースを上げていって18位と確実に前の選手を追いかけていった。
トップ集団は23Km付近で動きを見せて、ペレスがペースを上げると、それに反応したのがパルミサノとP.トレス(24、エクアドル)、3人の争いとなった。24㎞付近ではペレスが2人に16秒差をつけた。梅野も23㎞付近で2つ順位をあげて16位と粘りの歩き、さらに24㎞は14位に順位をあげた。渕瀬も梅野を追って18位、矢来は23位。
23㎞付近でペースをあげたペレスが後半は独歩状態に入り、最後まで力強い腕の振りで歩くスピードが落ちずに2時間39分01で世界記録保持者が2大会連続となる金メダルを獲得した。
日本勢のトップは梅野が2時間56分28の15位、ゴール後は多くのファンと歩いてきたコースに一礼した。29㎞付近まで17位と粘っていた渕瀬が沿道の柵にもたれかかるアクシデント、ここから歩くスピードが落ちる厳しい状況となった。矢来は3時間01分27秒の20位、そして、苦しい歩きとなったが、最後まであきらめずフィニッシュを迎えた渕瀬は3時間03分29秒で21位21位となった。
【女子35㎞競歩 結果】
金 M.ペレス(29、スペイン) 2時間39分01秒
銀 A.パルミサノ(34、イタリア) 2時間42分24秒
銅 P.トレス(24、エクアドル) 2時間42分44秒
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15位 梅野倖子 2時間56分28秒
20位 矢来舞香 3時間01分27秒
21位 渕瀬真寿美 3時間03分29秒