注目の台北市長は蒋介石氏のひ孫でイケメン?
台湾の地方選挙は与党が惨敗し、蔡英文総統が党首辞任を発表しました。中国との対立を打ちだしている与党でしたが、有権者から支持は得られませんでした。JNN元北京特派員の中国ウォッチャー武田一顕氏の解説です。
―――台湾統一地方選は「民進党が惨敗、国民党が躍進」これはなぜ?
経済と生活です、あんまり中国と事を構えたくないということが今回の選挙でね、国民党(ブルー)が勝って民進党(緑)が負けた原因です。
―――台北市長選は蒋万安さん(43)が当選しました。これは一つの大きなポイントになったわけですね。
(武田一顕氏)
台北っていうのは人口が260~270万人います。台湾の総統っていうと「台湾の指導者」みたいですけど、総統は「大統領」って意味です。選挙で選ばれた総統はこれまで4人いるんですがそのうち2人は台北市長がなっているんです。 日本だと、なかなか地方の首長からトップってないですよね。東京都知事なんてのは国会議員の上がりポストみたいになっちゃってます。だけど台湾の場合はそうじゃなくて、台北の市長しかも若手・弁護士・イケメン。
―――蒋万安氏は、初代総統・蒋介石氏のひ孫であり、台湾の大学を卒業後、アメリカのペンシルベニア大学に留学、カリフォルニア州の弁護士の資格を持ってらっしゃる。2016年からは台湾の”国会議員”になられたということです。
台湾は中国との距離が、近いわけです。言葉は一緒、元々内戦で負けて逃げてきた人たちが多くを占めてますから、そうすると中国が怖い。あんまり事を構えない方がいいんじゃないかという動きもあって、「独立独立」とあまり傾くと、ちょっとそれはっていうバランス感覚が働く時代です。














