報道と安倍派によってなぜ石破おろし
ーー石破おろしです。旧安倍派の幹部が開票まもない23日に集合して退陣要求で一致。その後、両院総会の署名集めを旧安倍派と茂木派が指導していったと。この経緯をどうご覧になりますか?

政治ジャーナリスト 後藤謙次氏
この件、やはり石破憎しという1点だったと思うんです。特に石破さんが今回、当初は、一定のめどがついたらやめるというのも選択肢にありました。私のメモを見てると8月の2日か3日のメモでそういうくだりがあるんですけども、やはり石破さんが辞めないぞと動機を強めたのは、一つは7月24日の読売新聞と毎日新聞の朝刊です。「石破首相退陣へ」と、とりわけ読売新聞は号外まで、前の日に出してるわけですから。何も言ってないのになぜこんな記事が出るんだというところがまずやめない動機の1点。
それから安倍派の幹部がですね、集まってとりわけ世耕さんがテレビ番組の中で、4人が集まって、総裁を交代させるということで一致したってことをテレビで言ってですね。何で安倍派に降ろされなきゃいけないんだと。この読売新聞の報道と、それプラス、安倍派の幹部たちの動向、これが石破さんのある面で反抗心を、燃え上がらせたと言っていいと思いますね。