離島防衛を想定した陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練「レゾリュート・ドラゴン」が11日始まりました。過去最大規模で行われる見通しです。
共同訓練レゾリュート・ドラゴンは11日九州や沖縄などで始まり、うるま市のキャンプコートニーでは開始式で陸上自衛隊と米海兵隊の代表が訓示しました。
▼第三海兵遠征軍司令官 ロジャー・ターナー 中将
「この訓練は単なる訓練でなく、日米同盟の強固さ、自由で開かれたインド太平洋への共通の決意、そしてともに課題に立ち向かう能力を体現するものです」
▼西部方面総監 鳥海誠司 陸将
「日本国土のフロントラインに立つ我々は、今、事態が発生しても、直ちに日米共同で対処できる態勢を確立することが極めて重要です」
日米共同訓練には自衛隊から約1万4000人が、米軍から約5000人が参加。
県内では、石垣島で初めて米軍の新兵器地対艦ミサイル「NMESIS(ネメシス)」と、防空システム「MADIS(マディス)」を使った訓練が行われます。

一方、町長が日米共同訓練に反対の姿勢を示していた与那国町では、当初予定されていた高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」などの展開が取りやめになり、訓練の規模が縮小しています。

このほか10日午後には米軍の戦闘艇2隻と海上自衛隊の機動船が石垣港に入りました。これはレゾリュート・ドラゴンとは別の「長距離洋上機動訓練」の一環だということで、日米の共同訓練をめぐる動きが相次いでいます。