輸出先を偽ってA5ランクの冷凍和牛など、およそ13トンを不正に輸出したなどとして中国籍の男ら3人が逮捕されました。

関税法違反などの疑いで逮捕されたのは、栃木県の食肉輸出入販売会社「DC」の社長で、中国籍の戴文杰容疑者(47)と従業員の稲吉博士容疑者(57)、市川雅子容疑者(51)の3人です。

警察によりますと、3人はおととし11月、A5ランクを含む冷凍和牛およそ13トン、輸出申告額9000万円あまりをカンボジアへ輸出するとうその申告をして、香港に輸出した疑いがもたれています。

牛肉を香港に輸出するには伝染病の陰性の検査結果などが必要ですが、カンボジアへの輸出については特に条件が設定されていないため、検査費を抑える狙いがあったとみられています。

警察は3人の認否を明らかにしていません。

戴容疑者らは同様の手口で2020年からの5年間でおよそ570トン、44億円あまりの冷凍牛肉を不正に輸出していたとみられていて、警察は余罪についても調べています。