先月の霧島・姶良集中豪雨の爪痕が各地に残る中、東九州道の隼人東インターチェンジの渋滞が激しくなっています。現場の今を取材しました。

先月8日の霧島・姶良集中豪雨では、各地でがけや土砂が崩れ、道路が寸断されました。幹線道路を中心に復旧した所も増えた一方、渋滞が激化したところもあります。

(記者)「午前7時45分ごろです。加治木から隼人東インターに向かって走っています。雨の朝になりました。今朝の渋滞はどうでしょうか」

東九州道の隼人東インターは、豪雨災害後、朝夕の渋滞が増えました。

(記者)「進入路に入ってすぐ渋滞の最後尾があります」

渋滞は料金所の先にも続いています。

隼人東インターは、料金所から150メートルのところに信号があります。さらに信号を右折すると、その先200メートルで国道10号と交わる交差点にも信号が…。

渋滞しやすい構造になっています。

反対車線から渋滞の様子を見てみると、この時は渋滞が高速道路の本線まで伸びていました。

(近くの運送業者)「手前の隼人西インターから車がつながっていることが最初のうちはあった。慣れない(普段通らない)人が運転しているので、十分気をつけるように(ドライバーに)注意喚起した」

ネクスコ西日本によると、朝夕の渋滞は最大1キロ。解消するまで30分から1時間程度かかっています。

原因のひとつは東九州道の無料開放です。8月の豪雨で国道10号が通行止めになった際、その代替路として東九州道の加治木と隼人東の間が無料で通れるようになり、交通量は3倍に増えました。

その後、今月4日に国道10号が網掛橋を除いて通れるようになったため、渋滞は若干緩和されています。

(記者)「豪雨災害から1か月が過ぎました。国道10号の網掛橋はまだ通行することができません。連日復旧作業が続けられています」

鹿児島国道事務所によりますと、通行止めが続く網掛橋では、川底のがれきを手作業で撤去していますが、難航していて本格復旧のめどはまだ立たないということです。

幹線道路の一日も早い復旧が待たれます。