大野被告「道義的責任はありますが犯罪を犯してはいません」

そして、10日…東京地裁に姿を見せた大野被告。午後1時半から始まった初公判では、「政治のこと以外を考える余裕はなく、事務的なことがおろそかになっていたのは事実。心よりお詫び申し上げる」

このように謝罪したうえで、キックバックについて「収支報告書に記載しているのか、記載していないのかさえ知らなかった」と主張。また、起訴状では元秘書と共謀した犯行とされていますが、「共謀など一切行っていません。道義的責任はありますが犯罪を犯してはいません」と起訴されたすべての内容について、無罪を主張しました。

元秘書の岩田佳子被告も共謀を否定し、「派閥からの寄付だとは認識していなかった」と無罪を主張しました。
一方、検察側は大野被告が「収支報告書の案を確認しながら、修正の指示をしなかった」と指摘。「キックバックされたカネは、事務所の口座を経て大野被告名義の口座に移され、飲食店での支払いに費消されるなどした」と話しました。
