富山にこんなところが…見るなら今

ホテル立山のシンボル・勾配屋根が印象的なロビーラウンジ。
一見シンプルな造りですが、この建物のためだけに作られた家具や照明が窓から見える室堂の眺望の邪魔をせず、開放的な空間を作り出しています。
これらはすべてホテル立山が開業した1972年当時から残っているもの。シャンデリアもその一つです。
建築史家 倉方俊輔教授「天井なんかは装飾ないですよね。ライトも淡々とつけてあるだけなので、だからこういうところはモダニズムの手法。そこにワンポイントでアクセントみたいにこれだけを吊るしている。だからこれが引き立つ。このあたりのあんばいがすごくうまいんですよね」
設計者のこだわりは内装デザインだけではなく、客室フロアにも工夫が施されています。
建築史家 倉方俊輔教授
「真ん中に従業員スペースがあってここで上下に行き来できる。だから働いている人にとっても働きやすい、動きやすいっていう」
宿泊客にリラックスしてもらえるよう館内の空間をうまく生かし、従業員が行き来する通路が設けられています。
ツアーでは他にも室堂の眺望が優雅に眺められる客室やレストランなどの設計の工夫を詳しく教えてもらうことができます。
このツアーを企画した立山貫光ターミナルは――
立山貫光ターミナルホテル事業部 金森伸一朗部長「この建築ツアーを基にして、日本に富山にこんなすごいところがあったんだねと違う切り口で知っていただいて、ここへきてよかったと最後まで思っていただければいいな」
建築ツアーは10月と11月で計3回、2026年6月と7月で計6回開催される予定です。