青森県の宮下宗一郎 知事は、県立中央病院と青森市民病院について、統合新病院が開院する前から機能を再編し、効率化することで、医師を他の地域へ派遣できないか検討する考えを示しました。
宮下知事は、県内各地域の病院で医師が不足していることを踏まえ、昨年度以降、弘前大学や県立中央病院から医師を派遣することに関する調整会議を開いています。
その結果、今年度の医師派遣は前の年と比較して常勤と非常勤合わせて15.9人分、増えました。
今後、医師派遣を強化するための取り組みの1つとして、宮下知事は統合新病院の開院前から県立中央病院と市民病院の機能再編を模索するとしています。
青森県 宮下宗一郎 知事
「県立中央病院・青森市民病院の統合という課題をどう乗り越えていくか。機能統合をした結果として、余剰が出る・出ないはおいて、ドクターの配置・医療従事者の再配置ができる可能性がある。まずはそこを追及していく」
また、医師の偏りを解消するために、総合的に診療できる医師を増やそうと、弘前大学に「総合診療医センター」の設置を検討し、今後、国に申請していくことを明らかにしました。