おととし、横浜市のラーメン店で店長の男性を殺害し金を奪った罪に問われている親族の男の初公判で、弁護側は、事件の背景に被害者からの長年のいじめがあったと主張しました。

無職の大橋昭仁被告(37)はおととし9月、横浜市港南区のラーメン店で、親族で店長の大橋弘輝さん(当時33)を包丁で複数回刺して殺害し、店の現金21万円あまりを奪った強盗殺人の罪に問われています。

昭仁被告は初公判で「殺すことが目的で、お金をとることが目的ではありませんでした」と起訴内容を一部否認しました。

昭仁被告は当時、弘輝さんの店で従業員として勤務していて、弁護側は「長年いじめてきた弘輝さんに恨みを晴らす思いで、殺害前に金をとる意思はなかった」と主張しました。

一方、検察側は「逃走資金や当面の生活費などのために金を奪おうと考えた」と強盗殺人罪が成立すると指摘しました。