ポイントは野党との連立?足下揺らぐ自民党

藤森キャスター:
“別次元の総裁選”の中では、いかに野党と連携する先を見据えた話をしてもらわなければ困るということですね。実際に野党とどのように連携するのでしょうか。

星氏:
手っ取り早い話では、日本維新の会や国民民主党と連立を組むことですが、これもお互いの事情がある中で難しいでしょう。

立憲民主党という野党第一党と組む「大連立」も考えられますが、今の候補者には、そんな大技を仕掛けられる政治家は見当たりません。自民党が連立の枠組みを広げるというのは簡単ではないと思います。

藤森キャスター:
少数与党でも、自公の連立は堅いのでしょうか。

星氏:
8日、公明党の斉藤代表は「新しい総裁は中道保守が望ましい」と注文を付け始めました。

「公明党の意にそわない総裁であれば、連立離脱もあり得る」ということなので、自民党は実は足下も脅かされているという現状です。

藤森キャスター:
今後の政治日程として、新総裁が選出され、新しい顔として新鮮味があるうちに解散総選挙が行われる可能性はあるのでしょうか。

星氏:
野党側としては、政権が変わった以上は国民の信を問えということですが、今秋の臨時国会ではガソリン税や給付金の問題を議論しなければいけません。

解散総選挙は「臨時国会」の後、来年の通常国会に向けた非常に大きなテーマになってくると思います。

藤森キャスター:
「解党的出直し」という、またか、という表現を聞かされていますが、実際に取り組めるのかというところです。

星氏:
それができなければ、自民党に明日はないという覚悟を持ってもらいたいと思います。

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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
政治記者歴30年 福島県出身