7日、辞任の意向を表明した石破総理。自民党内では早くも“ポスト石破”レースが熱を帯び始めています。自民党の「総裁選」は、来月4日投開票で最終調整に入りましたが、新たな総裁は誰に?そして自民党は変われるのでしょうか?

“ポスト石破”は誰に?注目の5人

8日夜、都内のホテルや中華料理店に姿を見せたのは“ポスト石破”の面々。すでに総裁選を見据え、動き出していました。

8日朝、笑顔が見られた石破総理。しかし、7日夜は悔しさをにじませていました。

石破総理(7日)
「この度、私は自由民主党総裁の職を辞することといたしました。米国関税措置に関する交渉に一つの区切りがついた今こそが、その然るべき(辞任の)タイミングであると、このように考え、後進に道を譲る決断をいたしました」

辞任表明を受け、石破総理の最側近・赤沢経済再生担当大臣は...

赤沢亮正 経済再生担当大臣
「総裁選にももう出ないということをおっしゃったので、キャンディーズ風に言えば普通の男の子に戻って、また今後のことを考えるということだと思う」

“総裁選前倒し”を求めていた議員は…

遠藤利明 元総務会長
「若干みんなでほっとして、一息していたところ。総理がそうやって賢明な判断をしていただいたので、これから党が一丸となって再生できるまさにきっかけができた」

“ポスト石破”は誰になるのか。有力視されているのは、小泉氏、小林氏、高市氏、林氏、茂木氏の5人。

真っ先に名乗りを上げたのは、茂木前幹事長です。

自民党 茂木敏充 前幹事長
「党や政府で様々な経験をさせていただいた。私の全てをこの国に捧げたい。その役割を私に担わせていただきたい」

また、同じく去年、石破総理と争った小林元経済安全保障担当大臣は…

自民党 小林鷹之 元経済安保担当大臣
「日本の再生という観点から、いち政治家として自分に何ができるのか。果たせる役割というものを、しっかりと考え抜いていきたいと思っています」

出馬に意欲を示している林官房長官は...

林芳正 官房長官
「前回も一緒に戦った仲間の皆さんもいらっしゃいますので、よく相談したいと思っている」

軸となるのは、高市前経済安保担当大臣と、小泉農林水産大臣です。

高市氏は前回の総裁選で石破氏と決選投票で競い、その後も、保守系の議員や党員らから根強い支持があります。

8日夕方、小泉氏は...

小泉進次郎 農水大臣
「私はとにかく党の分裂が修復するように、一致結束をできる環境を作るのが大事だと、そういったお話を申し上げてきましたので、党の一致結束に対して自分が何ができるのかを考えて、今後判断したいと思います」

ーー石破政権の中で、“ポスト石破”を狙う人物の出馬を認めるか?

石破総理
「その方々(閣僚)が総裁選挙に出馬することを妨げる理由は何もありませんので、それは当然認められるし、私が認めるとか認めないとかいうものではありません」