記者にも届いた1枚のクーポン「私の卵子の数」

福岡市では、30歳を迎える女性を対象にAMH検査を500円で受けられるクーポンを配布しています。

記者のもとにも、クーポンが届きました。

RKB 松村かれん記者
「こちらは30歳のわたしに届いたクーポン券です。こちらで卵子の数がでれだけあるか調べることができます」

卵巣の中にある卵子の数の目安が分かるAMH検査は、自分の体の状態を知り、将来を考えるきっかけになるといいます。

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「卵巣の状態や卵子が自分の体の中で多いか少ないかわかるので、将来子供さんが欲しい方は結婚妊娠出産などを含めたご自分の人生設計を考えるのに非常にAMHの値は役に立つと思います」

記者の私も受けてみることにしました。

採血による血液検査はおよそ5分で終了。結果は1週間後にわかり、病院に行って直接医師から聞きました。

医師「積極的に卵子凍結を推奨しているわけではない」その理由は

キャリア、結婚、そして妊娠・出産。女性たちは多くの選択肢の中で未来を描いています。

卵子凍結はそんな女性たちの選択肢を広げるひとつの技術。

ただ、取材した蔵本ウィメンズクリニックの蔵本院長は、実は「積極的に」卵子凍結を推奨しているわけではありません。

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「できれば自然妊娠を理想としています。ただ、『いまパートナーがいない』という人や、『いまはキャリアのために仕事を優先したい』という人が増えています。今後加齢に伴う不妊治療なども想定すると、将来的に子供がほしいと考えている人にとっては、妊娠出産に備えるために、早めにより質の良い卵子を多く保存したほうがいい。卵子凍結は、そのために有効的な選択肢の一つだということなのです。また、卵子凍結はパートナーがいない人が選択するケースが多いので、女性だけに金銭的、身体的な負担がかかります。やはり、自治体などによる助成制度が必要。男性たちにもこの現状を知ってほしい」

RKB毎日放送 記者 松村かれん