「たくさん取れててほしい」結果は

手術から10日後…。再びクリニックを訪れたAさん。

美容サロン経営 Aさん(36)
「終わった後の1週間はお腹が張って生理痛よりは重いかなという痛みでした。たくさん取れててほしいです」

手術の結果は…。

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「体調はどう?」

美容サロン経営 Aさん(36)
「はい、大丈夫です」

蔵本ウィメンズクリニック 蔵本武志院長
「19個とって全部19個凍結しました」

美容サロン経営 Aさん(36)
「安心しました。全部とれたものを残せるというのはうれしいですね。長いような短いような。7月にどっときたので大変でした」

将来の選択肢を広げる卵子凍結。今回の決断は未来に大きな希望をもてたとAさんは話します。

美容サロン経営 Aさん(36)
「卵子凍結をしたことでホッと気持ちが軽くなった」「子供はすごく欲しいです。もしできるなら2人ほしいです。でも年齢にもよるのかな」「選択肢として安心材料。いまはやってよかったと思います」

「必ず妊娠」を保証するものではない

一方、卵子凍結は「必ず妊娠できる」と保証するものではありません。

蔵本ウィメンズクリニックの蔵本武志院長によると、凍結した卵子を使っても1回では妊娠せず、不妊治療を続ける人もいます。

不妊治療になると多くの卵子が必要で、蔵本院長は「卵子が多い若いうちに卵子凍結をしておく」メリットを強調しています。

また、リスクもあります。卵子凍結に使う薬には副作用があるほか、卵子凍結で妊娠しても、高齢の場合、妊娠や出産は体への負担は大きくなります。