滋賀県東近江市で伝統の「大凧」がこのほど完成しました。10年前の事故で中止されて以来の復活です。

 部屋いっぱいに広がるのは、400枚以上の和紙を張り合わせ、1か月以上かけて完成させた大凧。

 東近江市の伝統行事「大凧まつり」は2015年に観客1人が死亡した大凧落下の事故から中止が続いていましたが、主催団体が伝統の継承を目指し、今年、凧の製作を再開させました。

 大凧には「鶏」と「祝」の文字が描かれ慶祝の思いが込められています。

 (東近江大凧保存会 山田敏一会長)「亡くなられた方を思いながら、伝統文化を継承していきたい」

 主催団体は来年春頃、凧を揚げたいとしています。