秋の海の幸・サンマ。
近年は不漁が続いていましたが、今年は一転、豊漁に。価格もお手頃のようです。
その一方で、地元・島根の魚は「夏枯れ」とのこと。
その理由は、やはり…

秋の魚の代表格、サンマ。

記者 八幡真和
「あー、いい匂いです。身が大きくて厚みもしっかりあるサンマです。脂がのっていて、噛むとしっかり旨味が出てきます」

松江市のこちらの鮮魚店では、水揚げ量日本一を誇る北海道・根室港からサンマを例年より多く仕入れました。
近年サンマは不漁続きでしたが、今年は…

伊勢宮 魚清 三浦淳 代表取締役
「(豊漁で)いいですよ。もう何年ぶりでしょう…忘れたぐらい(久しぶり)です。身が厚くてふっくらとしてますね。肩口のところから。肥え方が違いますわ、今年のサンマは(値段も)安いんじゃないですか。家庭用のサイズのものでしたら」

北海道のサンマが豊漁な一方、地元・島根の魚はというと…

伊勢宮 魚清 三浦淳 代表取締役
「夏枯れ気味で、ほとんど獲れませんね。大敷網漁も(獲れる量が)知れていますし魚種も少ない。本当に獲れてません。(仕入れが大変?)そうですね。安定してませんね」

島根の魚の不漁。県の水産技術センターによると、その原因となっているのは、やはり…

島根県水産技術センター 海洋資源科 森脇和也さん
「連日続く猛暑による海水温の上昇が原因かと考えられます。今年の夏は日照が多い年で、それにより海水温が上昇しております」

8月下旬以降、海水温が30度を超える日がたびたび発生。さらに…

島根県水産技術センター 海洋資源科 森脇和也さん
「だいたい9月に入ると30度を切ることが多いですけど、今年は30度超えが続いていて、近年ではあまりない状況になっています。30度以上となってくると、なかなか魚が好む水温帯から大きく外れておりますので、周辺の海域には入ってきにくいということで、"夏枯れ"という状況が起きているのではないか」

海水温が下がれば魚が戻ってくる可能性があるということで、海にも、秋の訪れが待たれます。