福島県は、コメの価格高騰を受け、福島が誇る酒のブランド力維持などの目的で補正予算案に2億円あまりを盛り込みました。

2日に発表された県の補正予算案では、コメの価格高騰への対策として、県内の酒蔵が酒米を購入する際に一部を補助する費用として、2億1760万円を計上しました。今年の新酒鑑評会で、金賞受賞数日本一に輝いた県産の酒の品質や生産量、ブランド力を維持する目的があります。

これまで15回金賞を受賞してきた福島市唯一の酒蔵「金水晶」の斎藤代表は、コメの価格高騰は大きな痛手だといいます。

金水晶酒造・斎藤湧生代表「原材料の大部分を占めるもの(コメ)がぐっと(価格が)上がるわけですから、利益率という意味でどうしても元手がかかる分だけ残るお金は減っていくわけですから、それで会社をどう回していこうかというのは引っかかってくる」

そんな中、今回の補正予算については…。

金水晶酒造・斎藤湧生代表「もうありがたい限りですね。(物価高で)苦しくない業界はないと思うんですけれども、そんな中で私たちの業界をご支援くださったと」

来年の新酒鑑評会では、県オリジナルの酒米「福乃香」を使った日本酒で金賞を目指すといいます。

金水晶酒造・斎藤湧生代表「せっかく貴重なご支援をたまわれますので、来年はもっともっとレベルアップしていけるように社員一同精進してまいりたいと思っております」