インターネット上の仮想空間=メタバース。その中で、自分自身の分身であるアバターを出現させ、会話などができるサービスの一つとして、難病の患者が匿名で交流できる空間が誕生しました。

岡山大学の教授らが開発したもので、これまで患者に利用してもらおうと全国の病院に機材を贈ってきましたが、さらに多くの人を支援したいとクラウドファンディングをスタートさせました。

(新田真子アナウンサー)
「あ!すごい!部屋に入りましたね!」

専用のゴーグルをつけた先に広がるのは、インターネット上の仮想空間=メタバースです。自分自身の分身であるアバターを出現させ、他のアバターと会話をしたりダーツなどのゲームを楽しんだりできます。

実はここ、「希少がん」の患者が匿名で交流できる空間です。希少がんは人口10万人あたり6例未満の稀ながんで、30代までに発症することが多いとされています。開発したのは医師として希少がん患者と接してきた岡山大学の長谷井嬢教授らです。入院中の患者が同じ境遇の人と交流することで、孤独感の解消につなげたかったのだといいます。