長野県中野市で2023年、住民と警察官合わせて4人が猟銃などで殺害され、男が自宅に立てこもった事件の裁判員裁判で、被告は罪状認否で「黙秘します」と述べ、弁護側は「責任能力」を争う姿勢を示しました。
殺人などの罪に問われているのは、中野市の農業・青木政憲被告34歳です。
起訴状などによりますと、青木被告は2023年5月25日、自宅近くを散歩していた近所に住む女性2人と駆け付けた男性警察官2人をナイフや猟銃で殺害した罪などに
問われています。
青木被告はグレーのシャツにカーキ色のズボン姿で法廷内に入ると、席に座りマスクを着けました。そして上を向いたり、下を向いたり落ち着かない様子でした。
起訴内容について、裁判長が「公訴事実と違うところはありますか」と問われると、数秒間の沈黙の後、「黙秘します」と述べました。
そして弁護側が、起訴内容と刑事責任能力について争う姿勢を示しました。
審理は予備日を含め12日間にわたって行われ、10月14日に判決が言い渡される予定です。