富山市に住む70代女性が検察官をかたる男から「犯罪に関与している疑いがある」などと言われ、宅配便で現金を送るよう指示されました。

警察によりますと、ことし7月、富山市に住む70代の女性の自宅に東京都国税局のクドウを名乗る男から電話があり「あなたは東京都内の事件に関与していて、被害届を出してもらう必要がある」と言われました。

その後、東京検察庁のアベを名乗る男から電話で「あなたがこの犯罪に関与している疑いもあるため捜査しています」などと言われ、スマートフォンを購入しLINEアプリをインストールするよう指示されました。

女性は指示に従いましたが、やりとりを続ける中で、アベから「事件と関係していないか調べるため、あなたの持っているお金を調べる必要がある」「指紋を採取するため、現金を送ってください」と言われました。

女性は4回にわたり合計2135万円を宅配便で送付したということです。

警察は捜査機関が調査名目で金銭を要求することはないとして注意を呼びかけています。