「死んでしまったことを信じたくない」

高田さんは9年前、当時7歳だった息子の謙真くん【画像③】を交通事故で亡くしました。

【画像③】

(高田 香さん)
「いなくなってしまったこと、死んでしまったことを信じたくないから信じない。寂しいので、謙ちゃんとよく遊びに行った公園に探しに行ったりしていました」

【画像④】

謙真くんが事故に遭ったのは、小学校の帰り道。青信号の横断歩道を歩いて渡っていたところ、右折してきた大型トラックにはねられました【画像⑤】。

【画像⑤】

高田さんが子どもたちに伝えたかったこと

交通事故の被害者をこれ以上増やしたくない…。高田さんはその一心で、全国の子どもたちに交通ルールを守ることの重要性を伝えています。

(高田 香さん)
「子どもたちに、『自分の命は自分で守る』という強い意志を持ってほしいのと、危機管理能力=『ここは危ないな』と察知する能力を身につけてほしいな、という思いで話しています」

高田さんの講演を聞いた子どもたちは、改めて命の大切さを感じていました。

(講演を聞いた小学生)
「車にはねられて亡くなることが、怖いと思いました」
「信号が青になっても、右左をちゃんと確認して渡りたいです」
「自転車や、大人になって車に乗る時も、この話を思い出して生かしていきたいと思いました」

【画像⑥】

高田さんは、交通事故の被害者ゼロを目指して、今後も講演を続けていきたいと話しています。