中島選手が意識する「杉野選手」とは

そんな中島選手も意識する選手が熊本県内にいました。

鶴城中学3年 中島辰徳選手「一番警戒しているバッターは杉野真波選手。パワーも規格外ですし、飛ばす能力が高いのでライバル的存在の1人だと思っています」

熊本市立河内中学3年の杉野真波選手(15)は、所属する田原坂ボーイズで、エースで四番でキャプテンも務めるまさにチームの大黒柱です。

杉野選手の最大の魅力は長打力です。

練習では場外ホームランを連発し、試合でも今年だけで12本のアーチを描きました。その打力の高さを裏付けるように練習場のネットには穴が開いています。

河内中学3年 杉野真波選手「あそこに打球を打ちすぎてどんどん劣化して破れた。あの辺がヒットかホームランゾーンなのでだいたいあそこに集める感じ」

杉野選手が県内屈指のスラッガーに成長したのは、ある環境のおかげだといいます。

自宅近くにあるビニールハウス、ここが杉野選手の原点です。バッティングマシンを完備したハウスは、小学生の頃、コロナ禍でチーム練習ができない時期に、父親や地元の野球仲間の保護者たちが手作りしてくれました。

杉野真波選手「ここで打ち始める前は素人みたいな感じで全然打てなくて、徐々にスイングを積み重ねていったら打てるようになったホームランを打てるのもこの場所があったから」

多い日は1日500球、試合前や練習後に納得できるまで打ち続けられる環境です。

杉野真波選手「調子が悪くてもここで修正できるのはありがたい」

ここで磨いた打力を武器に8月の世界大会では日本代表のクリーンアップを任され、チームを世界一に導いた杉野選手。目標は「プロ野球のホームラン王」です。

河内中学3年 杉野真波選手「高校では1年生から試合に出て活躍して、ホームランが好きなのでホームランバッターになりたい」

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