
企画したのは3月で大船渡地区消防組合を退職し、防災減災を普及するための会社を起業した千葉善博さんです。

1993年に大船渡地区消防組合に入った千葉さんは2011年に発生した東日本大震災、そして2月に発生した大規模山林火災と、32年間の消防人生の中で2つの大きな災害を経験しました。

会社を設立したのには東日本大震災の経験が大きくかかわっています。
起業したいま、子どもたちへの防災教育や企業への災害対応の普及のほか、一般の人に向けた発信も考えています。
(千葉善博 社長)
「一般の方に対しての自分の身を守るという災害への備えと助かった場にはその方たちで今度は助けるというそういう知識技術の方を普及して、1人でも多くの命が助けれるような」

(西條善仁 講師)
「リスクを削ることができないのに、そこに要救助者がいるからといって入ってしまうと、リスクが高いまま屋内侵入するわけですよね。なのでリスクをしっかりと認識し、そのリスクを削っていく」
キックオフとなる講習会では、同じく元消防士の西條さんから自らの命も守る消防活動の在り方についても指導がありました。

講習会が開催された8月26日は大船渡市で発生した大規模山林火災から半年の日でした。

(千葉善博社長)
「やはり、全国的にも火災もまだまだ減らない状況で、殉職者も出てる中でやっぱり自分たちの身を守るのは自分たちの経験と現場活動。そこに尽きると思いますので殉職者、受傷者を少しでも無くすために安全第一で活動していただくためにこのような講習会を開催いたしました」
