警察庁は、2022年に大分県別府市で起きた男子大学生死亡ひき逃げ事件で、重要指名手配されている八田與一容疑者(29)に対する懸賞金(捜査特別報奨金)の受け付け期間をさらに1年間延長することを決めました。

「一刻も早い逮捕につなげたい」

八田容疑者は2022年6月、別府市の県道で停車中のバイクに軽乗用車で追突し、大学生2人を死傷させ現場から逃走した疑いが持たれています。

事件直前には、八田容疑者と亡くなった大学生との間でトラブルがあったこともわかっています。

ひき逃げ死亡事件現場(2022年6月29日)

制限速度を大幅に超えて追突した凶悪性などから、警察庁は2023年9月、八田容疑者をひき逃げ容疑では全国初の重要指名手配に指定、捜査特別報奨金の対象事件になりました。

有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われ、遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となります。

また県警は今年6月、殺人と殺人未遂の容疑で新たに逮捕状を取りました。

懸賞金期間の延長について、警察庁は「重要指名手配とあわせて実施することで、国民の関心を高め情報提供を増やし、一刻も早い逮捕につなげるため」としています。