2人は避難中に流されたか

RKB 早瀬川賢也 記者
「亡くなった2人は、当時冠水していた道路から川の方へ流されていったということです」

別の住民は、当時の状況をはっきりと覚えていました。

目撃した住民
「2人ともリュックを背負って両手にバッグを持っていた」「家の門のところでまず夫が足を滑らせ、奥さんも追いかけるようにして行ったら足を滑らせて流された」

この住民は、2人の格好から「避難しようとしていたと思う」とも話しました。

夫婦の自宅は、西郷川と本木川という2つの川の合流地点の近くにあったといいます。

夫婦を知る近くの住民
「向こう(夫婦の家側)の建物はみな川の横じゃないですか。相当怖かったと思うんですよね」

2人が流される約2時間前、福津市は警戒レベル4の「避難指示」を発表していました。

ただ、2人が流された場所を福津市の「防災マップ」で確認してみると、「洪水浸水想定区域」からわずかに外れています。

当時何が起きていたのか。

取材を続けると、2人が流されたとみられる8月10日午後5時ごろ、本木川から急に水が溢れていたことが分かりました。