MLBのヤンキースでGM特別アドバイザーを務める松井秀喜(51)が2日、能登半島地震の復興支援として被災した小学生を対象にした野球教室を出身地の石川県で開催。今回は特別ゲストとして、イチロー(51、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)も参加した。
2024年5月以来、4回目となった石川県での野球教室、能登半島地震に被災した小学4年生から6年生までの55人が抽選で選ばれて参加となった。松井がグラウンドに現れると大きな拍手で迎え「こんにちは!」と子どもたちは大きな挨拶をした。
さらにスペシャルゲストが告げられると「え!」「え!」とみんなで顔を見合わせて驚いた表情を浮かべた。司会者が「イチロー選手です」と紹介すると、イチローは「言っちゃダメでしょう!」と笑顔で登場した。
ウォーミングアップでは松井とイチローにダッシュで向かっていきハイタッチをする運動では、タッチした手を眺めて余韻に浸る姿も見られた。
イチローがキャッチボールを指導
キャッチボールのやり方を松井とイチローが話すと、子どもたちは真剣な表情で聞き入っていた。実際にキャッチボールが始まると、イチローは高校生に教えるのと同じように小学生にも肩の位置、腕の上げ方などを細かく指導、一人一人に笑顔で話しかけていた。その後は小学生とキャッチボールを行い、力強い球を投げ込んだ。キャッチボール相手の子にはスナップのやり方、肩の動かし方などをマンツーマンで教えていた。
小学生:ワンバンドの送球の方が楽なんですか?
イチロー:ワンバウンドの方が楽なんだけど、楽するといい形はなかなかものに出来ないから。できれば無理な距離はする必要はないけど、普通の距離だったらなるべくノーバウンドで、綺麗な球を投げたい
小学生:普段のキャッチボールがめちゃくちゃ変わりそうです。
イチロー:それは凄く大事なことなので、このキャッチボールで野球が上手くなるか。みんな打つのは好きだから打つのは一生懸命やるんだけど、投げる方は退屈なところがあると思うんだけど、それを大事にしないと上手くなれない。それは絶対です。
小学生:やっぱりキャッチボールは本気で。
イチロー:どれも本気でやるんだけど、これを大事にやってほしい。アップしてからやるでしょう?だいたいキャッチボールから始めるでしょう
小学生:ですね。
イチロー:最後じゃないでしょ、キャッチボールは。打つのが最後だったり、守備が最後だったり、だから一番最初にやることだから一球も無駄にしちゃだめ。
小学生:はい、わかりました。
さらに小学生はイチローの有名なシーンでもあるアスレチックス戦での3塁へのレーザービームのシーンも直接質問した。
イチロー:よく知ってるね。
小学生:何百回も見ています。
イチロー:あの時、僕は先発じゃなかったの、途中出場だったの。オークランドという場所だったんだけど、ライト守っていたら、初めての遠征で、いろいろ物とか投げられたの。
小学生:知ってます。相手からブーイング受けたりとか
イチロー:(笑)ブーイングはいいんだけどさ、物投げちゃだめじゃん。頭に当たってんのよ。
小学生:缶が
イチロー:あのね、コイン、お金。日本だったら10円球とかああいう感じ。いっぱい落ちてて、氷とか。もう、怒りが収まらなかったの、酷いことするじゃん。それであれが飛んできて怒りのスローだったの。そういうエネルギーがあの時はあった。
小学生:ランナーがびっくりしてヘルメットが脱げてました。
イチロー:(笑)面白いね。
打撃練習を担当した松井は打撃投手として子どもたちに投げ込み、強烈な打球が防護ネットに当たると驚きの表情を浮かべていた。そして、最後には松井が打撃を披露することに。














